令和のZ世代が叫ぶ「昭和レトロ」の裏側:なぜ今、京都の伝統食に若者が殺到しているのか?

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令和のZ世代が叫ぶ「昭和レトロ」の裏側:なぜ今、京都の伝統食に若者が殺到しているのか?
令和のZ世代が叫ぶ「昭和レトロ」の裏側:なぜ今、京都の伝統食に若者が殺到しているのか?
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🎵 令和のZ世代が叫ぶ「昭和レトロ」の裏側:なぜ今、京都の伝統食に若者が殺到しているのか?

し ば 漬け 食べ たい――。1980年代後半に日本中を席巻したあの懐かしいCMフレーズが、2026年の今、TikTokやInstagramを中心としたSNS上で爆発的なリバイバルを遂げている。

スマートフォンの画面をスクロールすれば、色鮮やかな紫色の漬物を前に「し ば 漬け 食べ たい」と呟く若者たちの動画が溢れ返り、京都の老舗漬物店には連日長蛇の列ができている。単なる一過性のブームにとどまらない、この現象の背景には何があるのだろうか。

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事の発端は、あるインフルエンサーが投稿した短いショート動画だった。パリッとした小気味よい咀嚼音とともに、白いご飯にのせられた柴漬けが映し出される。そのシンプルながらも強烈な視覚的インパクトが、深夜のタイムラインを刺激した。かつてバブル期のテレビCMで流行した言葉が、アルゴリズムの波に乗って現代の若者たちの耳に新鮮に響いているのだ。

異常気象がもたらした「赤紫蘇」の危機と希少価値化

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しかし、この熱狂の裏には深刻な現実も隠されている。京都の大原地区をはじめとする赤紫蘇の産地では、近年の地球温暖化に伴う猛暑とゲリラ豪雨により、収穫量が激減しているのだ。伝統的な製法を守る農家からは、「このままでは夏を乗り切る紫蘇が育たない」という悲鳴が上がっている。需要が急増する一方で、供給が追いつかないという需給のギャップが、皮肉にもその価値をさらに高める結果となった。

昭和レトロとタイパ主義が交差する、タイパ飯としての再評価

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現代のタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する若者にとって、しば漬けは究極の「ファスト和食」だ。調理の手間が一切かからず、袋を開けるだけで発酵食品の旨味と酸味を手に入れられる。健康志向の高まりも手伝い、ジャンクフードに代わる罪悪感のないスナックとしてオフィスでつまむ者さえいるという。手軽さと健康、そして映えるビジュアル。これらが完璧に合致した結果のトレンドと言える。

老舗が仕掛ける「クラフトしば漬け」のイノベーション

この変化に、京都の老舗側も手をこまねいているわけではない。創業100年を超える老舗が、ハーブやスパイスをブレンドした「クラフトしば漬け」や、ワインに合うペアリングセットを開発し、新たな顧客層の開拓に成功している。伝統の味を守りつつも、現代のライフスタイルに寄り添う柔軟な姿勢が、若者たちの心を掴んで離さない。

単なるブームで終わらせない、伝統野菜を守る未来への一手

一時的な流行は、往々にして消費し尽くされて終わる。だが、今回のブームは日本の農業が抱える構造的課題や、気候変動への対策を議論するきっかけにもなっている。産地を支援するためのクラウドファンディングには目標額の数倍の資金が集まり、若者たちが自ら畑へ足を運ぶ動きも出始めた。お皿の上の小さな紫色の漬物は、今や日本の食文化の未来を占う試金石となっている。 (出典: し ば 漬け 食べ たい(Yahoo!ニュース)